Adobe MAX Japan 2009 へ行ってきた!

29日,30日と初めてAdobe Max Japanへ参加してきたので感想などまとめてみる。

L-1 Flex4/AIR/CS4によるデザイナー&デベロッパーのワークフロー革新

従来のRIA開発では、ActionScriptの知識がないデザイナーが
コンポーネントのインタラクションを設定するには
デベロッパーの力を借りる必要があった。

Flash Catalystはデザイナーとデベロッパー間の”触媒”になり、
デザイナー自身によるインタラクションの設定を可能にする。
これによってラピットプロトタイピングが可能になり、
デベロッパーはロジックの実装に集中できるよ!・・という話。


しかし残念ながら、Flash Catalystでインタラクションを設定したものがロジックの実装段階でそのまま使えるとはとても思えなかったな−。確かにラピットタイピングには使えそうだけども。

E-1 AIRで進化するウィジェット・マーケティングの現場

ウィジェット開発の実績のあるアップフロンティアさんのセッション
widgetownを運営してる会社


内容はAIRウィジェット企画の事例紹介。SQUARE ENIX MEMBERS TVthe HOLLYWOOD widgetなど


ウィジェット作るのは楽しそうだったけど、仕事でやることはないだろうなというのが正直な感想。
でも意外とAIRって使われてるんだねー。自分の利用してるサイトには全然ないんだけどw

D-2 AIRコン優勝者セッション:AIR × イマジネーション = Grand Prix!!

AIRコンテスト優勝者の大日本印刷株式会社 丸山 真実さんのセッション。受賞した作品「HitoFudeAIR」と今回のセッション用に作ってきた「100 sheets」のデモとアーキテクチャの解説など。

HitoFude AIRは、一筆書きの絵をみんな繋げて大きな絵を作っていくアプリ
100 sheetsは、色や形の変形可能な100枚のシート(四角)を並べて絵を作るアプリ。
どちらもRIAxDNPで公開されており、実際に試すことができる。


どちらも見ていて楽しいアプリ!実装の難しさというよりやはりアイデアの勝利といった感じ。
でも外観がFlashでデザインされているので、Flex Builderしか持ってない(かつセンスがない)
自分にはこういうものは作れないだろうなー。でもAIRコンテストに向けてなんか作ってみようかな

B-3 AIR最適化テクニック:コード処理・メモリ・レンダリングを知る!

AIR最適化のテクニックをコード処理・メモリ・レンダリングの3つの観点から解説。
AIRといいつつFlexでも十分通用するテクニックが満載。


このセッションは開発していく上ですごくためになった。
やはり過去に自分の作ったアプリを思い返してみると
パフォーマンスの低下につながることばっかりやってたように思う


資料は↓からダウンロードできるのでAIR開発者は必見!
Max 2008 session material « Craftymind


D-4 詳説Flex3 コンポーネント

Flex User Groupのセッション。主にコンポーネントのライフサイクルの解説。
ItemRenderについては時間が足りなくて途中で終わってしまったので資料公開待ち。


やはりupdateDisplayList()やvalidateXxx(),invalidateXxx()など理解しておかないと
ちゃんとしたカスタムコンポーネントを作るのは難しいよなぁ・・・と改めて実感。
勉強しなおそう。


L-4 失敗事例に学ぶFlexプロジェクトの第一歩

Flexプロジェクトにありがちな失敗を実際の事例を交えて紹介。


4つの事例が紹介されていたが、結局のところすべて

  • Flexに対する知識が足りず
  • (主にレンダリングにおいて)パフォーマンスの悪い画面ができあがってしまったので
  • やむを得ずFlex専門の外部コンサルを利用した結果
  • プロジェクトが遅延 or 赤字化

4点に尽きるという意味で、どれも同じだと思った。

2009/02/03追記

Codezineで記事が出てました。→失敗事例に学ぶFlexプロジェクトの第一歩:CodeZine

B-5 Flexアプリケーション構築時の留意点

L-4「失敗事例に学ぶFlexプロジェクトの第一歩」と同じくNECシステムテクノロジーのセッション。
L-4に比べると、具体的な解決法が解説されていた。


中でも既存コンポーネント(Label,TextInput,Button,Checkbox,RadioButton)の軽量化には
まさに目から鱗。公開されていないのが残念だ・・・。

D-6 Flashと外部デバイスを使ってアレを作りました。

Flash OOPのセッション。FlashとWii Fitを連携させたり、プラモデルと連携させたり・・・。

あえてFlashでやる必要はあるのか!?と思わなくもないが、意味がなくても楽しめるのはいいなーと。

B-7 ActionScript3.0におけるパフォーマンス向上のヒント

FumioNonaka.comの人。 AIRやFlexではなく、ActionScript3.0におけるパフォーマンス向上のヒントを解説。


これこそ自分が求めてたもの!あとで資料が公開されるようなので楽しみ

D-8 コミッタ全員集合!? Spark projectライトニングトークセッション

Spark projectのコミッタ陣によるライトニングトーク。
FrocessingやFLARTookitなど移植系(?)からTeraFireなどお遊び系までネタ満載。


でも基本的にFlash向けなのかなー。業務アプリで使えそうなのってあんまりなかった。。。

全体的に

Seasarカンファレンスに比べると圧倒的に女子率高め!やっぱりデザイナーさんが多いから?あとAdobe Maxという割に、IllustratorPhotoshop関連のセッションはほぼなし。やはりAIRやFlex関連のセッションが多かった。


それとやっぱりFlashを使わないと見た目がクールなアプリってできないのかなぁと。Flex Builderを数ヶ月触ってたレベルで参加した自分だと肩身の狭い感じがした><


なにげに最後のカジノで$6,600(=66回分の抽選券)稼いだ! なのに何も当たらず・・・orz
でもいい夢見させてもらいましたw 来年もまた行きたい!